「蕎麦は健康に良い」と、昔からよく言われています。
一見、地味に見える蕎麦(そば)ですが、健康に良い栄養成分を豊富に含んでいます。
高血圧や生活習慣病を予防するといわれている機能性成分を含んでいます。
■タンパク質とアミノ酸
蕎麦(そば)のタンパク質は植物性タンパク質の中で、必須アミノ酸のバランスに優れた良質なタンパク質です。
必須アミノ酸とは、人体で作る事が出来ないため、食品から取り入れなければならない物です。
タンパク質の栄養価指数であるアミノ酸スコアを、牛乳を100とした基準でみると、米が68、麦が44であるのに対し、蕎麦(そば)は92と格段に優れています。
また、タンパク質を構成するアミノ酸組成では、リジンを多く含みます。
リジンは疲労回復や集中力を高める働きがあるといわれています。
■ポリフェノール類
蕎麦(そば)に含まれているルチンが毛細血管を強化し、内出血を防ぐ効果があると言われています。
ルチンは身近な作物の中では蕎麦(そば)だけに含まれている特有の機能性成分です。
■食物繊維
食物繊維が身体によいことは、よく言われていますが、蕎麦(そば)全層粉には、4.3%も含んでいます。
主成分は、ヘミセルロースです。
ヘミセルロースは水分を吸う力が強く、便秘や毒性制御、血中コレステロールの増加抑制などに、効果があるとされています。